「ジョン・ラセターが語るクール・ジャパン」
2014.11.10
今回は、第27回東京国際映画祭のスペシャルイベント「ジョン・ラセターが語るクール・ジャパン」に行ってきた時のお話。
ジョン・ラセターさんと言えば、言わずと知れたディズニー、ピクサー、ディズニートゥーン、3つのアニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー。そんな彼が、大好きな日本のアニメーションや文化について語るという、なんともスペシャルなイベント!(しかも入場無料!)
会場にはトイ・ストーリーのぬいぐるみを持つ人、アロハシャツを着た人など彼の作品が大好きな人であふれていました。
そんなみんなの期待に応えて、トレードマークのアロハシャツにジャケット姿で登場したラセターさん。なんと前日のレッドカーペットとはまた別のベイマックス柄アロハという気合の入りよう。
まず大絶賛したのは『ルパン三世 カリオストロの城』のカーチェイスシーン。
「(子供だけでなく)すべての観客を楽しませるために作りたい」というラセターさんの思いと、同じ思いのクリエーターがいたことが嬉しかったそう。
その後、宮崎駿監督との仲を深めていったラセターさん。
「制作に行き詰まると宮崎監督の作品を見て、インスピレーションを得るんだ」
ディズニーファンに以前登場していただいた北原照久さんの「横浜ブリキのおもちゃ博物館」も大好きだそうで、『ティン・トイ』作りに大いに役立ったそうです。
そして、カーズのルイジは『ルパン三世 カリオストロの城』でルパン達が乗っていたのと同じイエローフィアット500だったことも明かされました。
ラセターさんらしい遊び心あふれるオマージュだったんですね。
「日本文化の魅力は、モダンと伝統が共存しているところ。コンピューターアニメーションも同じ。伝統を重んじながらハイテクを使うことが大切なんだ」
これまで日本で撮りためたプライベート写真を見せながらのお話は、まるでラセターさんのお家に招かれて旅行アルバムを見せてもらっているような貴重な時間でした。
最後に「今日の私を作ってくれたのは日本。アリガトウ!」と日本への感謝を伝えると、会場も大きな拍手で応えていました。