Disney Fan パークからグッズ、アニメまで。夢と魔法のディズニー最新情報雑誌

ディズニーファンは毎月25日発売

新着情報

リチャード・シャーマン×アラン・メンケン インタビュー

2014.02.18

今回は、エンターテイメントライター浮田久子さんが取材した、「リチャード・シャーマン×アラン・メンケン インタビュー」について、お伝えします。

「昨年8月にアメリカで開催された<<D23 Expo>>で、リチャード・シャーマンとアラン・メンケンが共演したコンサートを見ることができました。2人が共演したのは初めてのこと。会場に集まった約4000人のファンたちにとってもとてもプレミアムなコンサートで、歓声が上がったのはもちろん、スタンディング・オベーションが止むことなく続き、とても盛り上がりました。

 そのコンサートとは別の日程で、シャーマンとメンケンが全米のファンからの質問に電話で答えるという、一風変わったインタビューが行われました。質問者も回答者も私たちも、みんな電話で質疑応答の様子を聞いていたのです。そのインタビュー内容を3月号でご紹介しています。

 シャーマンとメンケンの言葉を聞いていると、2人ともディズニー映画音楽の作曲という仕事ができることを、心から感謝していることが印象的でした。それに2人はよく似ています。おごりやシニカルな部分など一切なく、純粋で素直なものの見方をすることができ、いつも感謝の気持ちを持ち、まっすぐな心で仕事をしている人。ポジティブで明るく、オープンなんです。ファンに対しても、人生を前向きに生きることのすばらしさを伝えたり、物事のいい面を見ていこうと語りかけていて、ウォルト・ディズニーに通じるものを感じました。話し方や演奏する姿を見ていると、2人とも人を惹きつける魅力的な人間だと実感。また、彼らが何年も前に答えたインタビュー資料と、昨年私が聞いた話を比べてみても、思考がまったくぶれていないんです。すばらしいと思いました。

 共演こそ初めてのことでしたが、2人は以前からとても仲がいいそうで、お互いの仕事を称賛しあっていました。この2人が大親友だったことは、今回の取材で初めて知ったんです。仲がいいらしいという話は聞いていましたが、リスペクトしあう姿を見て、間違いなくすばらしい関係なのだとわかりました。それに、お互いに相手の作品をよく知っているんです。好きな楽曲について語る声を聞いているだけで、うれしくなってきました。

 メンケンがディズニー映画『リトル・マーメイド』でディズニーの仕事を始めたときから、友好な関係が築かれてきたそうです。普通、仕事場に新しい作曲家が入ってきたら、かまえてしまうものですし、新人をライバル視する人もいるものですが、シャーマンと奥様は、メンケンにとても親切にしてくれたそうですよ。個性や、とがった部分を主張したがる人が多いこの業界では、めずらしいことです。
 シャーマンが、ウォルト・ディズニーと働くことができたことを名誉に思っているといった話をすると、メンケンが“いいな ”とうらやましがり、シャーマンが“この業界の仕事は、タイミングだからね”と答えるといったやりとりも、おもしろかったですね。2人とも、気さくな人柄がよく伝わってきました。

 記事には書ききれなかったエピソードの1つに、舞台(ブロードウェイ・ミュージカル)の話があります。メンケンが作曲した映画では『ヘラクレス』や『魔法にかけられて』の企画が持ち上がっているそうですし、『塔の上のラプンツェル』は、ディズニークルーズでの上演に向けて準備中とのこと。実現される日が待ち遠しいですね。

 昨年の春、日本でアラン・メンケンにインタビューをする機会があったのですが、この有名な作曲家に会って話を聞くことができるだけでもすごいことだと思っていました。今回はメンケンに加え、ウォルト・ディズニーと一緒に仕事をしていたシャーマンから、当時の製作にまつわるエピソードを聞くことができたことは、とても貴重な経験でした。85歳を過ぎたシャーマンがトークをし、ステージで歌を披露してくれたんです。その姿にとても感動しましたし、シャーマンとメンケンに対する感謝の気持ちでいっぱいになりました。私が受け取ってきた気持ちや、彼らの人間的なすばらしさを、この記事で読者のみなさんにもお伝えできるとうれしいです」

前の記事   一覧へ戻る   次の記事